丁寧に生きることを考える

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今まで当たり前に感じていたことが当たり前じゃないかもしれないと、ふと思ったことについて学び綴ります。せっかく生まれた日本という国で、丁寧に生きていきたい。

苦手な人を克服するには、プラス言葉を贈ることから始めてみよう

あなたには苦手な人はいるでしょうか。

私は、すぐに陰口や悪口を言う人や、仕事中に周りの人が気を遣うほどイライラした空気を出す人、常にムスっとした表情で怒っているように見える人が苦手でした。

そういう人と仕事のシフトがかぶる日には、『今日もあの人と仕事一緒の日か~(;´Д`)嫌だなぁ…。』と、朝から気持ちがどんより。

やる気スイッチをガッツリと押さなければ、家から出たくない病が発現しそうな状態でした。

今日はそんな私が、苦手なタイプの人を克服したプラス言葉について書いていこうと思います。

それでは今日も元気にいってみよ~う!

人は心の中にプラスのポケットとマイナスのポケットを持っている

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これは私が大学生だった頃に心理学の先生が教えてくれたお話です。

人は心の中に、良かったことや嬉しかったことなど(プラスのこと)を貯めるプラスのポケットと、嫌だったことや辛いこと、悲しいことなど(マイナスのこと)を貯めるマイナスのポケットの2つを持っています。

例えば、

誰かに優しい言葉をかけてもらって嬉しくなったとき、その気持はプラスのポケットに貯まります。

誰かに親切にしてもらって感謝の気持ちが生まれたときも、プラスのポケットに貯まります。

そういう風にしてどんどんプラスのポケットがいっぱいになって溢れたとき、その溢れた分で人は自然と誰かに優しさや親切心など(プラス)を分け与えたいと思う心の余裕が生まれるそうです。

逆に、誰かに酷い言葉を投げかけられてひどく傷ついたとき、その傷ついた気持はマイナスのポケットに貯まります。

意地悪をされたり、汚い言葉を聞いたりしていると、ドンヨリと曇った悪い気持ちはマイナスのポケットへと貯まっていきます。

そうしてマイナスのポケットがいっぱいになって溢れたとき、その溢れた分で人は誰かを憎んだり、傷つけたり、自暴自棄になってしまうなど、余裕のない(マイナス)心が生まれてしまうということでした。

また、プラスのポケットとマイナスのポケットはお互いに作用することもあるようです。

どんなにプラスのポケットが溢れかけていたとしても、それを越えるほどの辛いことのせいでマイナスのポケットが溢れてしまうことがある。

その逆に、マイナスのポケットが溢れかけていたところに、それを越えるほど嬉しいことがおきてプラスのポケットが溢れることもある。

どちらもそんなにすぐに貯まるものではないですが、日々の積み重ねで人の心は大きく変わっていくということでした。

それを聞いた私は、『じゃあ、もしかしたら私の苦手ないつもイライラしているあの人は、誰かにマイナスを沢山貯められているのかもしれない。』

『私の苦手な悪口や陰口ばかり言うあの人も、プラスのポケットがなかなか満たされていないのかもしれない。』

『私の苦手なムスッとしている無口な人だって、ちょっとしたプラスが足りていないのかもしれない。』

と、考えるようになりました。

 

苦手な人にこそプラス言葉やプラス行動を贈り続けてみる

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そこで、私が苦手だと思う人に試したのは、プラス言葉やプラス行動を贈り続けてみるということです。

結果を先に言うと、どのタイプの人にも効果がありました^^

もちろん相手が全て自分の思いのままになるという意味ではありません。

ただ私の中では少なくてもその人への苦手意識を克服することができました。

それでは私が実際に行ったケースを3つ紹介したいと思います。

 

常にムスっとした表情で怒っているのかな?と思う人

まず私が挑戦したのは仕事場にいる警備の男性職員でした。

出勤前に毎朝必ず報告書をその男性職員に提出して、職場に入る鍵をもらうのですが、先輩スタッフから、「あの警備員さんは誰にでも愛想ないから気にしないでね。

挨拶しても無視されるだけだし、必要な書類を渡して鍵をもらうだけで良いから。」と教えられるほど無愛想な人でした。

出勤してくる私の姿を確認しているにも関わらず、目も合わせずに私の手から報告書だけをしゃくりとります。

怖いから小声で挨拶をしてみるも、もちろん返してもらえず。

手を出しても、ポイッと適当に鍵を投げられるから、『投げなくてもいいじゃん(ー_ー;)』と思いながら受け取り、毎朝嫌~~な気持ちになる。

それが続いて次第に挨拶すらしなくなる。

そんな関係性だった警備員さんに対して、『よ~し!笑顔と心地の良い挨拶でプラスのポケットに少しずつアタックだ!!と、実験するような気持ちで始めました。

男性職員の胸ポケットについている名札には「村上」と書いてあったので、「村上さん!おはようございます^^今日もよろしくお願いします!!」と挨拶をしました。

すると村上さんは、チラっと少しだけ私を見ました。

ちょっと驚いていましたが、もちろんそれ以外は普段通りの態度です。

それでも毎朝続けます。

ときどき、「村上さん!おはようございます^^今日は久しぶりに晴れましたね!中庭のお花が枯れなくて良かったです!」など、一言付け足してみたりもしました。

次第に目を合わさなかった村上さんがこちらを見るようになり、私の挨拶に対して頷くようになる。

「おう」と声を出して返事をするようになる。

と少しずつ変化していきました。

ここまできたら、もうすごく嬉しかったし楽しかったです。

「毎朝元気やな。あんた(;´Д`)。」それが初めて村上さんに言われた言葉です。

そこからは村上さんも挨拶を返してくれるようになり、しまいには「おぉ~!今日はわたべが出勤か。うるさいやろうな~^o^」と冗談を言ってもらえるようになりました。

『プラス言葉って本当に効果があった!!』と、実験成功といった気持ちでした。

 

すぐに陰口や悪口を言う人

次はパート先の先輩主婦Tさんです。

この方はパート歴が10年以上と、店長よりもその店にいる歴が長い方でした。

とにかく言いたいことは我慢せずに言う方で、誰も止められませんし、怖い存在でした。

スタッフルームでは気に入らない人の噂話など陰口を言ったり、堂々と本人を前にして悪口を言うこともありました。

私も噂話をされたことや、他のスタッフの前で怒鳴られたこともあります。

怒鳴られたときは仕事に関することだったので、まだありがたく受け止めることができましたが、「なぁわたべさん。ごめんやけど、Aさん(他のスタッフ)が臭いからワキガかどうか確認してくれへん?」と頼まれたときには、この関係ではもう仕事を続けるのは無理だと思いました。

そこで、『マイナスポケットが溢れているかもしれないTさんに、溢れんばかりのプラスを届けまくるぞ!!作戦決行です。

  • 今まで以上に笑顔と心地の良い挨拶をする
  • 「〇〇さんが、Tさんに手伝ってもらったことを凄く感謝してましたよ!」
    とか、
    「〇〇さんが、Tさんに丁寧に指導してもらったことでこんな風に心がけてましたよ!」など、
    誰かがTさんに感謝したり喜んでいたことなど、Tさんに関する良い話を聞いたら、それをTさん本人にマメに伝えるようにしました。
  • Tさんの好きな物の話をじっくりと聞いてみる。
    もともと話好きなのもあり、愛犬の話や、大好きな息子のすさまじい反抗期と息子の受験シーズンに滅入っていることなど話してくれました。
  • Tさんからの厳しい指導に対して、
    「ありがとうございます!!」と心から感謝を伝える。
    指導された内容がうまくいった場合は
    「この間Tさんに指導して頂いたからうまく出来ました!」という風に再度報告とお礼を伝える
  • 誰かの悪口を言われたら同調せずに、
    「Tさんがそう思うのは、やっぱりお店のことを大切に思っているからですか。」
    「嫌な役回りがあるなら、たまには私にも力にならせてください。」
    「Tさんの笑顔は他のスタッフを元気にしてくれます!」
    「Tさんが楽しそうに働く姿を見て、私たちもその姿勢を見習いたいと思っています!」
    と、できる限り前向きな方向に話を持っていくよう心がけました。

このように、感謝の気持ちや笑顔、褒め言葉や心地の良い対応をバンバン繰り返します。

ときどき、『これじゃあただゴマをすってるみたいにならないかな…とか、『私は今ポジティブの押し売りをしていないかな…などと心配になることはありましたが、Tさんの反応を見て嫌な様子はなかったので続けました。

次第にTさんは、「わたべさん、あの子に〇〇を伝えようと思うけど、傷つけずに言うにはどういう風に言ったらいいと思う?」と言う風に、相談をしてくれる様になりました。

また、Tさんが誰かにキツイ言葉を投げかけたときも、「Tさ~ん!今のはキツイですよ(ー_ー;)?もう少し優しくお願いします!」と、私もTさんへ意見が言いやすい関係性になりました。

Tさんも、「自分を理解してくれる人がいることで働きやすくなった」と言ってくれました。

次第に職場では、皆がTさんの優しい面を沢山見ることができるようになったので、迷いながらの作戦ではありましたが続けて良かったです。

 

仕事中に周りの人が気を遣うほどイライラした空気を出す人

最後は、当時働いていた先の店長です。

最初は店長が隣に居るだけで、普段はしないようなミスを連発してしまうほど怖かったし、緊張しました(;´Д`)

対応は上記のパートさんと同じような感じです。

とくに、誰かが店長に感謝をしていたり喜んでいたことなど、店長に関する良い話を聞いたら、マメにそれを店長に届けるようにしました

すると、『俺があんなに怒ったのに、あいつそんな風に考えてくれてたんか…と言って、店長なりに考えていた気持ちを教えてくれるようになりました。

この店長の場合は、「あいつは良い奴やけど、面倒見がいまいちでな。」「あいつはやれば出来るけど、向上心がないからな。」といったように、認めているけどそれをわざわざ本人に伝えない

期待をしているのに、それを怒りで表してしまう

職人気質というのか少し不器用というのか、そんな方でした。

この店長さんからは、「俺は飴が足りてなかったわ。お前から人を褒めて伸ばす大切さを教えてもらった。ありがとうな^^」と、とても有り難い言葉を頂きました。

 

プラス言葉を使っていたら心や思考がポジティブになった

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今回は3つの例をあげましたが、それ以外にも私は沢山の人にこのプラス言葉とプラス行動を贈り続けてみました。

最初は実験というか、ゲーム感覚で始めたものでしたが、苦手な人が苦手じゃなくなるだけではなく、苦手な人が自分にとって大切な人であることに気づいたことが何度もありました。

 

そのたびに、『この人のことを知れて本当に良かった』と感じます。

ただ何度繰り返して上手くいったとしても、また新しい出会いの場に行くと、苦手なタイプの人というのには必ず出会います。

そして最初はやっぱり『今日もあの人と会う日か~(;´Д`)』と、家から出たくない病を発症しそうになります。笑

それでも少しずつですが、プラス言葉やプラス行動が自然にできるようになってきて、苦手な人を克服するまでの時間が短くなっていると感じます。

そんな自分の人間関係にも少し自信が持てるようになってきました。

誰かに元気よく挨拶をするというだけの小さなプラス言葉から始まったものでしたが、私自身も心や思考が凄くポジティブになってきています

皆が私にプラス言葉を返してくれたり、届けてくれるだけではなく、私の耳は、私が誰かに贈り続けたプラス言葉もずっと聞いていて、知らず知らずのうちに、私は私自身にもたくさんのプラスを貯めているからかもしれません

 

おわりに

今でこそ、素敵な物には素敵だと言えて、幸せなときは目が線になるほど笑って「幸せだ~!」と言える私ですが、少し前までは全然違う人間でした。

次回は、恥ずかしくて「ありがとう」が言えなかった乱暴だった私が、プラス言葉を言えるようになるまでのことや、私が贈ってもらった忘れられないプラス言葉についても紹介できたら良いなぁと思います。

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございます^^

いつも皆さまから頂くスターや言葉がとても励みになっています。

今日も皆さまにとって素敵な1日になりますように。

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