アメリカに住んでから和食が恋しくなることが多くなりました。
それも手の込んだ和食です。
ほとんどの材料はアメリカでも手に入るので、普段の和食に困ることはないのですが、手作りのお味噌、手作りの梅干しなど、手間だけではなく時間のかかるものが特に恋しいのです。
その中でも毎日のように食べたくなったのは、美味しい手作りの糠漬け(ぬかづけ)です。
そうは言っても、ぬか漬けなんて作ったことのない私。
ちゃんとぬか床のお世話が出来るだろうか…
と不安になりながらも、ぬか床生活をスタートさせました。
発酵食品は体に良いというけれど、その中でも自分の手で作ったぬか床は自分の体に1番合った乳酸菌が育つので、より良いらしいです。
水分量はどうかな…
塩は足りてるかな…
You Tubeやネットの情報を頼りに見よう見まねでやってみました。
毎日フタを開けて心地よい手触りのぬか床のお世話をしていると、まるで子育てをしているかのような愛情がわいてきました。
2週間ほどするとぬか床の状態も整い、漬かったお野菜を初めて食べたときは、主人と2人でとても感動したものです。
「お、、、、美味しい。゚(゚´Д`゚)゚。」
なんて良い子なんだ、うちのぬか床ちゃんは…。
そう思ったのもつかの間。
扱い慣れていないためか、なかなか味が安定しません。
酸味が強くなってきたので少し酸味を抑えたいと思い調べてみると、
糠床の温度が高くて乳酸菌が増えすぎたのでは?とのこと。
慌てて冷蔵庫に入れて冷やしました。
慌てていたので頭が回りませんでしたが、後からゆっくりと調べると以下も原因として考えられるとわかりました。
①塩が足りない
②かき混ぜ不足
③水分過多
対処法も、重曹を混ぜてあげる方法や酸味を調整する糠を足すなどの方法があるようですが、その時はとりあえず慌てて冷蔵庫に突っ込みました。
数日たってもまだまだ漬かった野菜は酸味が強かったので、冷蔵庫に入れたまましばらく放置してしまいました。
その後、久しぶりの糠床ちゃん。
…。
…ん!!?(;´Д`)
フタを開けたら強烈な臭いがしたのです!!!
シンナー臭い(;´Д`)!!!嘘やん!!
せっかく手塩にかけて大切に育てていたのに、このままではぬか漬け存続の危機!!?と、大慌てで調べました。
糠床のシンナーやセメダインのような臭いの原因は、かき混ぜ不足、塩気が少ない、水が多いことによる過発酵が原因だそうです
こういうときは、
→水分過多であれば、水分を取り除いてあげる
→水分を取り除くことで塩分が減り、雑菌が繁殖しやすくなるので塩を足してやり、ぬか床の塩分を多くする
→毎日ぬか床をよく混ぜてあげる
→シンナー臭くなくなってきたら改善に向かっている
改善したら問題なく食べられるとのことで一安心ですが、なかなかぬか漬けは奥が深いものなんですね。
あなどれません。
本当にぬか床には愛情をかけることが大切だと感じました。
自分に一番合う乳酸菌を育てて、ぬか漬けを頂く。
ただスーパーで買っていた頃のぬか漬けよりも、手間暇はかかるけれど何倍も美味しくて、体の喜ぶぬか漬け。
初めてのことでうまく育ててあげられておらず、まだ反抗期は続いておりますが、これからも優しい気持ちで触れてあげたいと思います。
『愛情いっぱい注ぐから、あんまり酸っぱくならないでね。それから、グレた臭いを出さないでね。』
そう願う素人ぬか漬け主婦でした。
追記(2020/04/25)
この記事を書いてから1ヶ月以上たちますが、ぬか床は無事にシンナー臭も無くなり、ぬか床本来の香りが戻り、とっても美味しいぬか漬けを毎日食べられています◎
私の場合は、容器の隅に水分が出てくるように四隅に空白をつくるように糠を平らにならしました。
そして、1日に1回起床時に水を捨ててよくかき混ぜました。
たまに糠をちょこっと味見して、良い塩加減(しょっぱすぎず、かといって薄すぎない程度に塩味が感じられる程度)になるように塩を足しました。
その対処で1週間ほどするとずいぶんと落ち着きました。
まだ時々塩気が強くなりすぎるときもあるけれど、安定して育ててあげられるようになってきました。
今日も読んで頂きありがとうございます^^
皆さんにとって素敵な1日になりますように。