丁寧に生きることを考える

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今まで当たり前に感じていたことが当たり前じゃないかもしれないと、ふと思ったことについて学び綴ります。せっかく生まれた日本という国で、丁寧に生きていきたい。

薄口醤油と減塩醤油の違いって何?減塩醤油って何?

20代前半にひとり暮らしを始めた頃「うすくち醤油と濃口醤油はどっちが塩分多いか知ってるか?」と父親に質問をされて、「薄口醤油(・o・)」と、答えていた私。

名前だけで見たら薄そうなんだもの…。

多くの方がご存知かとは思いますが、濃口醤油よりもうすくち醤油のほうが塩分濃度は高いです。

ちなみに、うすくち醤油はひらがな表記で販売されているものが多いですが、漢字で書くときは薄口醤油ではなく淡口醤油と書くそうです。

薄口と書くと、「濃口醤油よりも薄い味の醤油なんだ!(^o^)」と、消費者に誤解をさせてしまう可能性があるから、色が淡いという意味で淡口醤油らしいです。

そしてつい先日、高血圧と診断を受けた義理父から、「お医者さんに塩分を控えてくださいって言われたから、うすくち醤油っていうのを買ってみようと思ってるんやけど、どうかな?」と、連絡がありました。

減塩醤油と間違えてるのかな…?

ただ、減塩醤油についても正直あまり知らない。 

ネットで減塩醤油について調べてみると、減塩、低塩、うす塩、あま塩、あさ塩など、思っていたより種類が多いしよく分から~ん!!(;´Д`)

そこで今回は、間違われやすいうすくち醤油と減塩醤油の違いについて書いていこうと思います。

それでは今日も元気に行ってみよ~う!

うすくち醤油って何?

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ザックリと説明すると、色・風味・旨味は薄いが塩味は濃い醤油という感じ。

そもそもの作り方が違うから、濃口醤油を水で薄めたからってうすくち醤油にはならないそうです。

 

  • 色は薄いけど、濃口醤油よりも塩分濃度が2%ほど高い(16%ぐらい)
  • 発酵を途中でおさえるために塩分濃度が高くなっている
  • 濃口醤油に比べて熟成期間が短いから旨味や風味は抑えられていて軽め
  • 関西では出汁の風味を活かすために、主張しすぎないうすくち醤油が好まれる。
    とくに京料理などの素材の色や香りを活かして仕上げるのに向いている

 

減塩醤油って何?

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ザックリ説明すると、塩分は薄いけど値段は高い。塩分を気にしている人に向けて作られた醤油です。

 

  • 塩分濃度は濃口醤油の約半分の9%以下(100g中の食塩量9g以下)
  • 色は濃口醤油と同じくらい濃い
  • 減塩した分、慣れるまでは味が薄く感じるという意見も。
  • 製造過程では、出来上がった濃口醤油から塩分を取り除くひと手間がいるため、ふつうの醤油よりも値段が高い。
  • 減塩率が高いほど脱塩装置を使って塩分のみを取り除く工程が増えるので、値段は高くなる。

*1

  • 製造するメーカーによって、出汁を入れたり甘味料を入れたりしている商品もあり、違う味が楽しめる

 

低塩、うす塩、あま塩、あさ塩って何?減塩醤油とはちがうの?

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ザックリ説明すると、1番塩分を少なくした醤油が減塩醤油

減塩醤油濃口醤油の間くらいの塩分なのが、「低塩」「うす塩」「あま塩」「あさ塩」。

 

減塩醤油以外にも、塩分控えめを訴える表示の醤油がいくつか販売されています。

名前も似ているからなかなかややこしいですね。

ただ、これらには表示に関するルールがしっかりと決められています。

そのルールとは、『塩分が普通より少ないということが、消費者に分かるように書いてね。』というものです。

*2

低減割合(普通の醤油と比べてどれだけ塩分を減らしたか)がポイントです。

減塩醤油と表示できるのは、塩分濃度が濃口醤油の50%以下(低減割合が50%以上)であること。

それ以外(低塩、うす塩、あま塩、あさ塩)は、塩分量が普通の醤油の80%以下50%まで(低減割合でいうと20%~50%以下)と、決まっています。

まとめると、

減塩醤油「低塩」「うす塩」「あま塩」「あさ塩」濃口醤油<うすくち醤油

です。

 

どこを見れば減塩醤油かそれ以外の低塩された醤油だと分かるの?

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大体は表のパッケージに、減塩醤油とかうす塩醤油、あま塩醤油、あさ塩醤油などそれぞれ大きく書かれています。

塩分50%以上カットの物は、表に書かれていることが多いです。

基本的に塩分を減らした商品は、

①食塩などの表示

②低減した旨の表示

③低減割合の表示

④比較対象品名の表示

の4項目をパッケージに表示するという決まりがあります。

そのため裏面を見ると、「通常のこいくち醤油(食塩分○%)に比べて塩分を○%カットしました。」の表記を必ず見つけることができます。

表のパッケージを見ても分からないときは、裏側も見てみてください。

 減塩醤油や低塩タイプの醤油は、こいくち醤油から塩分を取り除いて作られている物なので、裏面の成分表示の名称には「こいくち醤油」と記載されています。

なので、「え?!こいくち醤油なの!?減塩醤油じゃないじゃんこれ!!!(゚д゚)」

と、慌てないようにしてくださいね。笑

 

うすくち醤油と減塩醤油を使うときに気をつけること

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【うすくち醤油を使うときのポイント】

大体のレシピに書かれている「醤油」は、濃口醤油を指す場合がほとんどなので、書かれている分量をうすくち醤油で作ってしまうと、しょっぱく仕上がってしまいます。

レシピに書かれている醤油がどちらの醤油(濃口か淡口)を指しているのかを確認しましょう。

うすくち醤油を使うときは、見た目の色=味の濃さではないということを忘れずに。

色が薄いからもう少し…と濃口醤油の感覚で味見をせずに足してしまうのは塩辛さの原因になります。

料理は引き算が出来ないので、味見をしながら丁寧に作って行きましょう!

 

【減塩醤油を使うときのポイント】

慣れるまでは味に物足りなさを感じる人が多く、ついついかけすぎてしまいます。

せっかく値段の高い減塩醤油を買ったのに、かけすぎることで普通の醤油を使うのと塩分濃度が変らない…なんてことのないように、味に慣れるまでは塩分量を計りながら調理することをおすすめします。

最初の頃は、塩気が薄いぶん料理のバランスをとるのが難しいという意見もよく聞きます。

減塩醤油を使ったレシピはネット上にも沢山出ているので、参考にされると良いでしょう。

 

本日のまとめ

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  1. うすくち醤油は、濃口醤油よりも色は薄いけど塩分は高いから、塩分を控えたい人にはおすすめの醤油ではない。
  2. 減塩醤油は普通の醤油(濃口醤油)の大体半分以下の塩分濃度である。
  3. 塩分濃度は、『減塩醤油低塩、うす塩、あま塩、あさ塩濃口醤油うすくち醤油』の順に濃い。
  4. 塩分を抑えて作った醤油というのは、パッケージにそのことを表示する義務がある。そのため、パッケージを確認すれば、減塩醤油かその他の低塩醤油なのかが分かるようになっている。
  5. 塩分控えめの醤油というのは、ついつい物足りなくて多く使ってしまいがち。慣れるまでは、塩分量を計りながら使うほうが良い。

以上、うすくち醤油と減塩醤油の違いでした~。

これで義理父にも少しは良いアドバイスができるかな?

塩分濃度で言えば減塩醤油なんだろうけど、「最初はちゃんと塩分量を計ったほうが良いよ」なんて言ったら、「邪魔くさい(;´Д`)」って言われそうな気がする…。

減塩醤油の前に、本物の濃口醤油を選んでもらって、使う量を減らすことからアドバイスしてみようかな。

ちなみに今私がアメリカで使っている醤油はこちらです。

千葉・ちば醤油 有機しょうゆ(500ml)

494円(送料別)

これがアメリカだと1本1000円くらいします(;´Д`)

めちゃくちゃ高いのですが、日本のスーパーだと半額くらいで買えるのですね。

原料が昔ながらの物を使っている醤油を選ぶようになったのは、つい最近のことなのですが、「今まで食べてた醤油って何だったの!?」と、驚くほど美味しくて、それ以降は少しでもこだわって作られたお醤油を選ぶようにしています。

大豆の香りがとても良くて、しょっぱさが無いまろやかな味わいで、ほんのりと甘みも感じる醤油は、素材の旨味がグンと引き立つので、少量でも十分に満足できます。

今までは、安い醤油をドバドバと使ってしまうところがあったので、『ちょっと高い物にすることで、少しずつ大切に使うように意識しよう』と思って買ったのですが、段違いの美味しさに感動しました。

安い醤油と比べると、値段は高く見えますが、作り方と味を知れば納得の調味料です。

また、良質な醤油を少量使うことで、塩分を減らすという方法もおすすめです。

スーパーなどで見かけたら、是非手にとって成分を見てみてください。

 

今日も読んで頂き、ありがとうございます^^

皆さんにとって今日も素敵な1日になりますように。

 

【記事内の情報は、醤油業中央公正取引協議会 財団法人日本醤油技術センターのホームページの情報を参考にしています。】

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*1:一般的には脱塩装置を使った製法ですが、中には塩分や旨味の強い醤油に水を加えることで調整するものもあるようです。

*2:比較する対象品は、同一品種であることが決められている。